素晴しかった大船山 東尾根の紅葉

　国道442号久住高原展望台から見た、阿蘇盆地に広がる雲海と阿蘇五岳の涅槃像。

　少し場所を移動しズームアップで撮ってみた。涅槃像の腹部から中岳の噴煙が確認で来た。

　７時過ぎに今水登山口駐車場に到着した。駐車場の空き具合から見て、山頂の紅葉は過ぎてしまったのかなーと少々心配になって来た。

　黒岳・風穴登山口に近付くにつれ、林道の中央部には深くて大きな溝が出来ていた。大雨に因る山の崩壊で土石流が発生し、溢れた水が林道に流れ込んだ為と思われる。

　登山口を後にし少し進むと、登山道は次第に急坂となり、ジグザグを繰り返しながら登り続ける。やがて比較的平坦な場所になった辺りから、樹々には色付き始めた紅葉が見られる様になって来た。

　前回はこの分岐点を左折して柳ヶ水方面へと進んだが今回は直進した。

岳麓寺・今水・風穴方面への分岐点

　何と言うキノコだろうか？柔らかくて美味しそうに見えたが！！まだ命も欲しいしなぁ！！

　前ゼリ分岐点を少し進むとすぐ風穴・黒岳への案内板が現れる。ここより左折して東尾根に取り付く。何故かここには大船山入口の案内はされない。以前数回案内されたのを見た事あるがすぐ無くなっていた。

　東尾根を登るにつれ紅葉した樹が多くなって来た。

　東尾根の紅葉は楓の樹が多く、この辺りでドウダンはあまり見かけない。

　目が覚める様な真っ赤な紅葉と黄葉が青空に照り輝いていた。

　黄葉が太陽の光に照り出されてとても奇麗だった。

　東尾根の中間辺りに差し掛かると、登山道は表土が流されU字に掘れた黒土の中を進んだ。この辺りはポールの丘と呼ばれ、数年前までは茅等が生える草地だったが、あっという間に灌木が生い茂ってしまった。

　この花はリンドウだと思うが青色の花弁がとても奇麗だった。

　紅葉の中を登り続ける。

　苦しさを堪えながら息づかいも荒く「フーフハーハ」随分登って来た。振り返ると黒岳の高さと目線が合う高さになって来た。

　何時も山で見かけるマユミはピンクがかった色が多かったが、ここのは珍しく奇麗な赤色だった。

　「わーきれい！！」思わず声に出す程この辺りの紅葉は見事だった。

　感動の連続！！どうぞごゆっくりご覧ください。

　さくさくと落ち葉を踏みしめながら一歩一歩登って行く。

　東尾根から見た米窪の淵。

　御池周りの樹々はドウダンツツジが主だと思うが何故か色付きが悪い。毎回見頃より早かったのか遅かったのか判断がつかないでいる。

　山頂に生えるドウダンは真っ赤に紅葉していた。御池周りは今から色付くのかなぁ。

　三俣山をバックに記念撮影。何歳まで登れるかなぁ。「まだまだのぼるぞ！！」

　山頂からの眺望を楽しむ登山者たち。

　山頂から鉾立方面を眺める。

　山頂より段原目指し下りながら見た北大船山。

　段原の近くに新しく避難小屋が出来ていた。

　避難小屋の内部を見せてもらった。室内は明るくて奇麗だったが、コンクリート壁が元々黒っぽいのかカビ等で黒く成ったか分からないが今一だった。

　段原は坊ガツル・平治岳・大船山・風穴各方面への分岐点となっている。

　米窪の淵から鉢底を見下ろすと、斜面には真っ赤に紅葉したドウダンが照り輝いていた。

　米窪のお鉢巡りはこの辺りが最高に奇麗だった。此れより先は急坂となるので細心の注意を払いながら1時間程下る事にに徹した。

　米窪のお鉢巡りから風穴へと下る途中の紅葉も見応えがあった。

　黒岳の西側斜面から大船山との鞍部辺り一面、山が燃えている感じ！！

　ガク付き始めた膝をいたわりながら、やっとの思いで風穴・岳麓寺間の主要コースに下り着いた。

　風穴から前ゼリ辺りまでは比較的平坦で歩き易い安全な道が続いた。

 きれいに紅葉した谷間の風景を楽しみながら脚を進めていると、突然土石流後の荒れた風景を目の当たりにした。

　此れより先は土石流の爪痕の中を下って行く事になり、暫く下った辺りから正規の登山道へと戻って行った。

　苔むした大きな岩がゴロゴロ現れ始めると前ゼリに着いた。ここは往路で東尾根に取り付いた場所で、此れより先歩き易い道にはなるが、駐車場までの40〜50分、安全に十分配慮しながら下りに徹した。

　今日は天気にも恵まれ、紅葉の美しさに感動を受けながら、良い汗をかいた素晴しい一日だった。