二上山のアケボノツツジは丁度見頃でした

　登山口には10台程駐車出来るスペースがあり、県外ナンバーの車も見受けられた。

　９時３０分登山開始。

　登山口にはこの地が「西南の役薩軍塹壕の跡」であった事の説明等が記されていた。

　登山口を後にし少し登ると、一直線に急登する登山道が待っていた。久し振りの登山のため早くも息が上がり始めた。ふくらはぎはもうパンパン、痛さを堪えながら登り続ける。

　展望も無く苦しい登りが続く。一息入れながらフウーフウーハァーハァー呼吸を整え一歩一歩登っていると、足下にツチグリを発見した。丸い頭の所を押すと頭がへこみ埃のようなものが出た。

　岩峰のような小さなピークの登山道には、ヒカゲツツジが丁度満開を迎えていて、私の目を楽しませてくれた。

　登山開始から1時間弱で山頂に着いた。広い山頂の周りは木々に囲まれ、展望は樹間から覗く程度だが、一部東側が少し開けていた。今日は残念ながら霞がひどく視界は効かなかった。

山頂の樹木に掛けられた祇園山の表示版。

　今日は冷たい北風が強く、尾根の木々はゴーゴー唸っていた。山頂に設置されていた温度計は０度を示していた。

　山頂には数本のシャクナゲを見受けたが、まだ堅い蕾が多く、この一本が膨らんでいた。

　登山口手前のカーブで車を止め、これから登る二上山山頂を眺めると、多くのアケボノツツジが咲いているのが確認出来た。

　登山口に止められた迷惑な車、少し離れると駐車スペースは沢山あった。

　急な丸太の階段を数分登ると比較的平坦な尾根歩きに変わる。

　尾根歩きに変わるとすぐ華やかなアケボノツツジに出迎えられた。山頂の展望所迄はルンルン気分で花街道が続いた。

　左右前後とキョロキョロ眺めながら花街道を進んでいると、後方に二上山男岳が見えて来た。今回は男岳には登らない。　

　見事に咲き乱れたアケボノツツジを観賞しながら展望所へと足を進める。

青空に映えるアケボノツツジ。

ピンク色をした愛らしい一輪

　暖かさに誘われ一気に芽吹いた新芽が美しい。

　登山口から展望所迄はすぐの所で、数年前に展望所周りの樹木が伐採されたので素晴しく展望が良くなった。しかし、残念ながら今日は霞がひどくて視界が悪かったので、大パノラマを楽しむ事は出来なかった。

　コロナウイルス騒ぎで、気を揉みながらの外出ではあったが、満開のアケボノツツジを心行く迄観賞する事が出来、最高の一日だった。