今水登山口へ向かう途中ミルクロードから見た日の出前の阿蘇五岳（涅槃像）

　今水登山口駐車場へは７時半に着いたが、駐車場は既に満車の状態で、ガラン台への登り口まで駐車が続いていた。

　駐車場から林道へ入る右側に登山届け箱が設置されていた。早速事前に用意していた登山届けを箱に入れ、林道の奥へと脚を進めると、１０分程で黒岳登山口に着いた。

　黒岳登山口から３０分弱で柳ヶ水方面への分岐点に到着した。これより先が今回初めて利用するコースで、わくわくした気分で分岐点を後にした。

　分岐点を標識に従い左方向へと足を向けた。あまり明瞭でない踏み後と、木に巻き付けられたテープを頼りに脚を進めるとすぐコンクリートで舗装された林道へ出た。

　コンクリートの林道に入るとすぐ風穴・黒岳方面への看板が右側に現れ、林道が分かれていた。ここは直進して、林道をどんどん下ると舗装が切れ、普通の荒れた林道となった。どこで間違ったか、この先林道は行き止まりとなった。

　行き止まりになった林道の手前から、左側の薮の中に踏み後を見つけた。落ち葉で踏み後が分らなくなった林の中をテープを頼りに進むと、柳ヶ水四叉路に続く登山道に出た。

　四叉路を標識に従い大船山・入山公墓方面へと脚を進めていると、何やら姦しい声が聞こえてきた。振り向くと元お嬢さま二人が私の後にいつの間にか追い付いていた。咄嗟に登山道の横に寄り道を譲ると、アッという間に追い越し、先に行かれてしまった。あのスタミナが羨ましく思えた。

　一寸日が差し込む明るい登山道脇には、寒さに耐えながら未だマツムシソウが咲いていた。

　ヨメナか何菊か分からないが、紫色が濃くてきれいな花だった。

　四叉路をすぎると登山道は高度を増し一段と険しくなってきた。この辺りは楓の木が多いのか、真っ赤な紅葉が目立った。

　最近は２０分程下ったところまでバスが上ってくるそうだ。バス乗り場の案内版が立っていた。このバスのお世話になるのはいつ頃からだろうか。

　真っ赤に紅葉した楓が青空に良く映えていた。

　登山道のすぐ横から、入山公廟への石段があった。ちょっと寄り道をしていく事にした。

　急な石段を上りながら、当時の殿様はどんな風にして、この石段を上って行ったのだろうか？駕篭に乗ってか、馬、それとも歩きかな、などと考えながら当時の事を想像した。

　天気も良いので多くの登山者が見受けられた。

　並んだ灯籠の前を通りお墓へと向かう。

　説明文によると、岡藩主中川家墓所（３代藩主）中川久清（入山公）の墓所で国指定史跡となっている。

 大船山中腹の標高約1400mに位置位する鳥居ヶ窪に作られている。

　墓所から眺めた阿蘇五岳(涅槃像)は素晴らしい眺めだった。（左から根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳）

　山頂が頭上に迫って来た、もう少しだ頑張ろう。

　急登する険しい登山道となってきた。「フウフウハァ~ハァ」息切れ寸前、一息入れよう。

　真っ赤な紅葉は青空に映えるなぁ

　所々登山道は紅葉した落ち葉で埋め尽くされていた。

　御池の周囲は大勢の登山者で賑わっていた。

　ベテランが撮った逆さ岩はこんなもんじゃないよ。

　今年の紅葉の出来映えは８０点と言う所かなぁ。赤と黄色の色付きが少し薄いように思えた。訪れるのが早かったのか遅かったのか適日だったのか、そこの所は分からない。

　記念写真を撮るのも一苦労。人が邪魔になり、湖面を入れた風景がなかなかとれなかった。

　湖辺から見た御池の紅葉を堪能し、山頂目指し登り始めたが、道や空きスペースには登山者がいっぱいで、登りにくかった。

　眺望が利くときは由布岳が一番のシャッターポイントだ。

　混雑する大勢の中をやっとの思いで山頂まで辿り着くと、そこにはまた大勢の登山者で賑わっていた。

　記念写真を撮るのも一苦労、標柱を手に入れるのにかなり待った。

　眺望を楽しむ多くの登山者たち。眼下には坊ガツル、正面は三俣山その左側には硫黄山が見えている。

　段原へ下る途中の紅葉風景。

　谷間に収まった阿蘇五岳（涅槃像）。

　段原へ向かう途中の登山道直下の紅葉。ルビィー色のビーズを鏤めた様でとても奇麗だった。

　坊ガツル、平治岳、風穴、大船山への分岐点となっている。今回はこれより風穴方向へと進み米窪斜面の紅葉を楽しんだ。

　見事に紅葉したドウダンツツジ。ルビー色のビーズを鏤めたようにとても奇麗だった。

　見事に紅葉したドウダンツツジ。

　見事に紅葉したドウダンツツジ。お鉢を巡るこの辺りまでは、比較的平坦な登山道だったが、段々と勾配がきつくなり、靴ひもを締め直さないといけないほど、急坂の下りとなった。

　段原を通過後約２時間を要して風穴・岳麓寺コースに出会った。

　風穴・岳麓寺コースの紅葉は未だ青葉が多く、見頃まで後一週間程かかりそうだ。

　終期を迎えたサラシナショウマが所々に咲いていた。

　今朝方この標識を見て左方向へ進んだ分岐点へ、別コースでここまで戻って来た。

　３時５０分無事登山口駐車場へ帰り着いた。駐車場には登山者を待つマイクロバスが１台残っていただけで、外は全て帰ってしまっていた。これより５分程駐車させた場所まで最後の力を振り絞って歩いた。